就職・転職ノウハウ

競技と仕事を両立できる「デュアルキャリア」を実現できる会社の見つけ方を紹介

仕事と競技を両立させる働き方「デュアルキャリア
この記事では、デュアルキャリアで働ける会社の探し方や選考対策のポイントを詳しく解説します。

デュアルキャリアとは

デュアルキャリアで働ける企業の探し方を説明する前に、そもそもデュアルキャリアとはどのような働き方なのかを振り返ってみましょう。

競技と仕事を両立させる働き方

仕事と競技を両立するために、競技を続けながら会社員として勤務したり、現役中から将来を見据えた準備をすることをデュアルキャリアといいます。アスリートが抱える金銭面や引退後の不安を軽減しつつ、競技にも真剣に向き合えることがデュアルキャリアの最大の特徴です。
デュアルキャリアで働くイメージ

競技に比重を置く働き方ではない

デュアルキャリアについて「競技に専念できる働き方」だと考える人がたまにいますが、それは正しい認識であるとは言えません。前述の通り競技と仕事を"両立"することがデュアルキャリアでは求められるため、仕事に対しても熱量を持って向き合う必要があります。競技に比重を置いて働きたい場合は、スポンサーやプロチーム、実業団を探すことをおすすめします。

デュアルキャリアで働くメリット

デュアルキャリアで働くことのメリットは6つあります。

  1. 競技継続の環境を確保できる
  2. 能力向上が期待できる
  3. 経済的不安を軽減できる
  4. 引退後の不安を軽減できる
  5. メンタルの安定を図れる
  6. 競技以外の人とのかかわりが増える

こちらの記事でデュアルキャリアのメリットについて詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
デュアルキャリアとはどんな働き方?メリット・デメリットを実例を交えて解説

デュアルキャリアで働ける会社の探し方

ここまでは「デュアルキャリアとはどのような働き方か」「どんなメリットがあるか」についておさらいしました。ここからは実際にデュアルキャリア採用を行っている会社の見つけ方を紹介します。

求人サイトで検索する

マイナビやリクナビといった求人サイトには希望条件で求人を絞り込む機能があります。

  • 完全週休2日制
  • フレックスタイム制
  • 平均残業時間が少ない
  • 副業可

などの条件で検索をすることで、競技継続に必要な時間を確保できそうな企業を見つけることができます。ただし、企業としては「デュアルキャリア」として採用しているわけではないため、競技継続に対して理解を示してもらえない可能性があることを念頭に置く必要があります。

プレスリリースを確認する

PR TIMES@Pressなどのサイトにデュアルキャリアでの採用実績を公表している会社もあります。「デュアルキャリア」や「アスリート採用」といったキーワードで検索をし、記事を精査していきましょう。過去の情報の場合、今はデュアルキャリア採用を行っていないこともあるため、情報の鮮度に配慮することも重要です。

デュアルキャリア特化のエージェントを活用する

デュアルキャリアの働き方ができる企業を紹介してもらえる就職・転職エージェントを活用することで、効率的に企業探しを進めることができます。求人サイトには掲載していない「非公開求人」としてデュアルキャリア採用を行っている会社もあるため、自分では見つけることのできない求人に出会えることもエージェントを活用するメリットであると言えます。

マイナビアスリートキャリアではデュアルキャリアで働きたいアスリートの就職・転職支援を行っています。企業紹介だけでなく書類の添削や面接対策も可能です。まずはお気軽にご相談ください。

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選考で気をつけるべきポイント

ここまではデュアルキャリアで働くことのできる会社の見つけ方を紹介しました。ここからは実際に選考を受ける際に気をつけるべきポイントを紹介します。

入社後のキャリアビジョンを明確にする

企業は入社後に熱意を持って働いてくれる人を採用したいと考えています。「どのように活躍したいか?」のように、選考で入社後のビジョンを聞かれることもあるため、事前に描きたいキャリアビジョンを明確にしておきましょう

志望動機を工夫する

「デュアルキャリア」ができるからといった条件面だけで志望動機を考えてしまうと、仕事や会社に対しては魅力を感じていないとネガティブに捉えられてしまう可能性があります。企業分析をしっかりと行い、企業理念や仕事内容を絡めてなぜその会社に入りたいのかを深掘りするようにしましょう。

デュアルキャリアの実現を具体的にイメージする

デュアルキャリアに必要な環境は競技特性練習スケジュールによって様々です。自分がデュアルキャリアを実現するために、どれくらいの時間が必要なのか、どのようなサポートを希望するのかを整理し、会社と調整することで、入社後に両立ができなかったなどのミスマッチを事前に防ぐことができます。
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デュアルキャリアで働く場合の一例
・Aさん(陸上競技)
→水・土・日に練習や試合があるので、完全週休2日制(土日休)、水曜日は時短勤務希望

・Bさん(スキー)
→オフシーズンに多く仕事を割り振り、冬期は競技に割く時間を増やしたい

・Cさん(ゴルフ)
→海外遠征が多いので特別休暇を取れる制度を希望
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スポーツで培ってきたスキル・能力を言語化する

デュアルキャリア採用を行っている会社の多くは、スポーツ経験者の持つポテンシャルを評価しています。
経済産業省は職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」である3つの能力(12の能力要素)を社会人基礎力と提唱しています。どの能力もスポーツ経験で培うことのできるものであるため、スポーツ経験者は社会人基礎力を自然に身に付けていると期待されています。

経済産業省|社会人基礎力をもとに作成

これまで得たスキルや能力をアピールし高評価を受けるためには、強みを言語化して伝わりやすくする必要があります。まずは自己分析を徹底して行い、強みの言語化とそれが培われるきっかけとなった具体的なエピソードを整理しておくようにしましょう。

まとめ

いかがでしょうか?デュアルキャリアで働きたい求職者向けの採用枠を設けている企業は少ないのが現実です。効率的に企業探しを進めるためにも、デュアルキャリア採用に強い就職・転職エージェントを活用するようにしましょう。また、実際に選考を受ける際には、キャリアビジョンの明確化や企業理解を深めようとする意識、ミスマッチを避けるための働きかけを見せ、入社に対する熱意が担当者に伝わるようにしましょう。

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