部活動も取り組みながら、
効率よく就活をしたい
- トップページ
- アスリートキャリアキャリアプラス
- その他
- アスリートのお金についてのアンケートの調査結果
アスリートのお金についてのアンケートの調査結果

こんにちは!
マイナビアスリートキャリアの小泉です。
今回はアスリートの皆さんにアンケートをお願いした、「アスリートのお金の実態」についての結果をご報告したいと思います。
このアンケート調査はマネーフォワードさんと共同で調査し、プレスリリースでも発信しています。
▼プレスリリースはこちら!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001579.000002955.html
アンケート調査・セミナー開催のきっかけ
アスリートであれば誰でも一度は悩むお金の問題。
競技用具や遠征のためのお金、引退後や将来のための資金など、悩みは尽きません。今回の調査では約9割のアスリートがお金に関する不安を抱えていることが分かりました。
また、お金を手に入れるにはキャリアも大きくかかわっていることも確かです。
別の調査にはなりますが、トップアスリートの47.4%がキャリアに関する不安を抱えていると言われ(※1)、競技にも悪影響を及ぼすことが指摘されています(※2)。
そこで今回、アスリートのお金の実態調査をし、解決の糸口になるお金に関するセミナーを無料開催することを決定しました!
※1 :(出典)公益財団法人日本オリンピック委員会「JOC強化選手・オリンピアンのセカンドキャリアに関する意識調査」(平成22年)
※2: (出典)独立行政法人日本スポーツ振興センター「デュアルキャリアに関する調査研究」(平成25年)
<前提>プロ選手とデュアルキャリア選手の違い
アスリートの中には大きく分けると二種類の競技を継続する形があります。
①プロ選手
競技活動の成績が直接収入に直結するケース
【例】
・Jリーガーやプロ野球選手のようなクラブとプロ選手契約を結ぶ
・テニスやゴルフのような大会で獲得する賞金で生計を立てる
・陸上やソフトボールのような実業団を持つ企業で一般社員としての業務を免除されて競技に打ち込む
※厳密に言うとプロではありませんが、競技生活に打ち込むためにアルバイトで最低限の生計を立て目標に打ち込む方もどちらかというとこちらのライフワークバランスに近いです。
②デュアルキャリア選手
競技以外の仕事などで生計を立てて競技を続けるケース
【例】
・サッカーのアマチュアリーグのようなクラブに選手登録をし、普段は一般企業で勤務をする
・陸上の市民ランナーのように普段は仕事をしながら個人で選手登録をして大会に出場する
・部活動を持つ企業に入社しフルタイムで勤務をした後に競技に励む
【補足】
決してプロ選手だけがトップレベルのアスリートということではなく、競技種目によってはデュアルキャリアが主流なケースもあり、デュアルキャリアで全国・世界と競うような選手も多くいます。
今回の「お金の実態調査」内では、「プロ選手を目指すもしくはプロの継続を希望する方」と「デュアルキャリアで今後も競技を続けたい方」のそれぞれのアスリートに分けて、どのような状況なのかについて比較しながら実態をご紹介できたらと思います。
調査概要
調査内容:【アスリート対象】お⾦の実態調査
実施時期:2022年1⽉19⽇(⽔)〜2⽉2⽇(⽔)
調査対象:マイナビアスリートキャリアによる現役アスリートへの調査(回答者数:334⼈)
調査⼿法:インターネットを利⽤したアンケート調査
結果
アスリートの約9割はお金の不安を抱えており、その悩みが原因で引退まで検討したことがある方もなんと3人に1人以上いることがわかりました。
アスリートにとっては競技を頑張りたいと思う反面、お金やキャリアの面など、目の前の生活に追われることで、引退がちらつくこともあれば競技への悪影響が出ていることがあります。
競技とお金について
今回の回答者が今後どのような選手生活を目指していかについては以下になります。この3分類をもとに以降の設問で比較をしていきます。
Q.今後のキャリアをどのように考えていますか?
今回のアンケートではデュアルキャリア志向の方が約半数を占めました。プロ意向の選手については15%。その他の方はまだ決めかねている方、そして引退をされる方となります。
Q.お⾦に対する不安はありますか?
お金に対する不安としては、明確に「ある」と回答されている方がプロ志向では76%と非常に多い傾向に。デュアルキャリア選手は仕事と両立しながら続ける一方、プロ選手は怪我や不調が自身の収入に直結するためプロを目指す方にとってお金の不安は大きな悩みであることが見て取れますね。
Q.どのような不安を感じますか?(複数選択可)
現役アスリートにとって大きな悩みの種としては「競技生活を満足に送るためのお金があるかという不安」と「引退後、十分な収入が得られるかという不安」の二つが大きな問題のようです。
特に、プロ志向の選手は全体よりもそれぞれ10%前後も悩んでいる方がおり、競技生活と密接になる部分での悩みがより強い傾向でした。
Q.お⾦の不安が理由で、競技引退を考えたことはありますか?
デュアルキャリア志向の回答が少ない傾向でした。「ある」と回答した方はプロ意向と比べ8%低く、逆に「ない」と回答した方では11%もプロ意向より多い結果に。デュアルキャリアは収入面を安定させることができ、引退を悩む機会を減らすことに繋がるのではないかと考えられますね。
アスリートのお金を管理・活用について
そもそもアスリートは自身のお金の管理ができているのでしょうか?
Q.お⾦の管理はどのような形でしていますか?
全体を見ると約6割のアスリートが細かい管理はしていませんでした。9割近いアスリートがお金に悩んでいるはずですが、意外な結果でした。
また、特にプロ意向の方は全体よりもお金の管理に積極的な傾向がありました。42%はアプリやノートを使って管理し、8%は独自の方法(その他)で管理をしています。やはり、不安を抱えているアスリートであるほどしっかりと自分の収支を把握される方が多いのかもしれませんね。
Q.現在、貯⾦を含めた資産形成をされていますか?
なにかしら資産形成に取り組むアスリートは8割近くになりますが、貯金が根強い状態です。日本では貯金が一般的という考えもあるとは思いますが、投資未経験者は約75%に上ります。デュアルキャリア意向の方に注目すると全体数値よりも投資経験者が多く、会社員として過ごす中で同僚などから得た情報を基に初められた方が多いのかもしれませんね。
Q.投資をしていない理由は何ですか?(複数選択可)
最後に、”投資未経験が約75%”だった理由について理由を伺いました。一番多い回答はデュアルキャリア意向もプロ以降も「何から始めたらいいか分からない」という悩みです。特にデュアルキャリア意向では71%が回答をしています。
アスリートのためのお金の教室を開催しました!
今回のアンケートで見えてきたアスリートのお金への明確な不安。その中でも特に大きなトピックとして見えてきたのは「お金の管理をすること」そして「資産形成について正しい理解をすること」の2点です。
その内容について、お金の専門家と現役アスリートを招いて正しく理解できる講座を開催しました!
開催レポートはこちら▼
最後までお読みいただきありがとうございました!
その他の関連記事
その他のカテゴリの記事
- 自らの競技の可能性を信じて環境を変える選択をしたKさん中途 陸上競技 デュアルキャリア就活体験談/デュアルキャリア
- 広がった選択肢の中で自分に合う企業と出会えたMさんの就活25卒 陸上競技 デュアルキャリア(体育会就活)就活体験談/デュアルキャリア
- アスリートのセカンドキャリアは難しい?失敗しやすくなる傾向と成功のコツを解説就職・転職ノウハウ
- 社会人でサッカーを続けるためには?チームの見つけ方をレベル別に紹介就職・転職ノウハウ
- 転職活動を前向きに楽しむ気持ちが内定獲得に繋がったHさんの体験談中途 サイクルロードレース セカンドキャリア転職体験談/セカンドキャリア
- サッカー×建設業界・営業Ⅰさん 中途採用転職体験談/セカンドキャリア
- サービスを通して出会えた新しい選択肢‐Tさんの就活‐25卒 ボクシング デュアルキャリア(体育会就活)就活体験談/体育会学生
- 就活と部活の両立で両方ベストを出し切れたSさんの就活25卒 自転車競技 セカンドキャリア(体育会就活)就活体験談/体育会学生
- 【開催レポート】第5回Kurasu オンリーワンのプロランナー川内優輝さん ~現状打破に必要な物事の捉え方~開催レポートスクール・セミナー関連
- 【全学年対象】インターンシップオンライン説明会開催決定!2024年11月11日(月)13時~開催スクール・セミナー関連
- 「バレーボールを嫌いになってほしくない」松戸ダイヤモンドの監督が語るバレーボールへの想い伊藤祐樹(バレーボール)すごいぞ、アスリート
- 今の私自身を形作る“タイミングとご縁”早坂 美咲(フットサル)すごいぞ、アスリート