体育会学生の就活はいつから？部活別のおすすめスケジュールと効率的に進めるポイント

就活スケジュールを確認しよう

体育会学生の就職活動スケジュールは一般学生とは大きく異なります。
まずは、就職活動の全体スケジュールを把握しましょう。

一般的な就職活動のスケジュール

体育会学生の就職活動について詳しくする前に、まずは一般的な就職活動スケジュールを確認してみましょう。
一般学生の場合、早くて大学3年生の4月から就職活動準備を始めることが多いです。
また、ほとんどの学生がインターンシップに参加し、企業理解や選考準備を行います。

就活準備期間

就職活動はすぐに企業へ応募するわけではありません。
まずは、「どのような仕事が自分に向いているか」、「何を強みに就職活動を進めれば良いか」など、就職活動を進める際の指針となる軸を作る必要があります。

この準備期間で必ずやっておきたいことは「自己分析」です。
自己分析には大きく2つの目的があります。

• 自己PRやガクチカを作るため
• 就職活動の軸を見つけるため

自己分析で深掘りをできていない場合、闇雲に就職活動を進めることとなり、効率的に内定獲得ができない場合があります。
また、入社後のミスマッチを避けるためにも自己分析は有効となります。
入社してから後悔することのないよう、じっくりと自己分析を行いましょう。

また、自己分析だけでなく、「業界研究」「企業研究」も徐々に進めましょう。
業界研究は、業界の種類や特徴を調べることです。
自己分析と照らし合わせることで、志望業界を絞り込むことができ、効率的に就職活動を進めることが可能となります。
企業研修は、企業の規模や所在地、働き方の特徴を調べることです。
その企業が業界においてどの位置にあるのかを調べることで、他社との差別化や志望動機の深掘りをすることができます。

就職活動では準備の入念さが成功に繋がるカギとなります。
定期的に振り返りや深掘りを行うようにしましょう。

インターンシップ期間

就職活動の軸があらかた決まった後は、インターンシップに参加します。
インターンシップとは、就業前に企業などで実施する「就業体験」です。
学生は参加することにより業界・企業理解を深め、就職活動に役立てることができます。
マイナビの調査では、2025年卒学生の90.7%が「インターンシップに参加したことがある」と回答しており、学生のインターンシップ参加意欲は高まっていると言えます。

インターンシップには「サマーインターン」「オータム・ウィンターインターン」の2つがあります。

サマーインターン
学生の夏季休暇期間に合わせて開催されるインターンシップです。
中長期間で開催されることが多く、企業の現場に入り込んだ経験をすることができます。
インターンシップ先の選考に進む際にも長期インターンシップ経験者が優遇されることも多いです。
学生にとっても日程的に参加しやすい期間のため、複数社のインターンシップに参加することをおすすめします。

オータム・ウィンターインターン
夏季休暇終了後から就活解禁と呼ばれる3月1日までの間に行われるインターンシップです。
1dayインターンのように短期で実施されることが多く、休みの日を利用して参加することができます。
参加者に対して選考フロー免除など、本選考で有利になる条件を用意している企業もあります。
志望度の高い企業がインターンシップの募集をしている際には、積極的に参加するようにしましょう。

応募・選考スタート

3月になると企業エントリーが解禁されます。
気になる企業に応募をし、選考を重ね、企業からもらった内定を承諾することで就職活動が終了となります。
企業ごとに選考内容が異なるため、OBOG訪問や就活エージェントを活用し情報収集をしてから、選考に臨むようにしましょう。

選考内容の例
・履歴書／エントリーシート
・適性検査
・グループディスカッション／グループワーク
・集団面接
・個人面接

また、「応募していた企業の選考がうまくいかず手持ちの選考企業が0になった」ということのないように、応募数と選考数のバランスを意識しましょう。

体育会学生の就職活動

一般的な学生と比較し、多くの体育会学生は就活に対して時間・労力を就職活動に割くことが難しいと言われています。

就職活動と部活動の両立が課題

理由は、体育会学生は就活時期と部活のシーズンと被ってしまい、授業なども考えるとほとんど時間を割くことできないためです。
まずは、すでに決まっている部活のスケジュールを確認し、自分がどれくらい就職活動に時間をかけられそうかを確認しましょう。
特に、夏季休暇の時期は合宿などが多くなり、積極的に動くことが難しくなると予想されます。
何もできずに夏季休暇が終わってしまうことのないよう、計画的に自己分析などのできることから始めてみましょう。

部活別！おすすめの就活スケジュール

ここからは、体育会学生に特化した就職活動スケジュールを見ながら、おすすめの就活スケジュールを紹介していきます。
今回はいくつかの競技をピックアップしたので、自分の所属している部活動のスケジュールも確認し、どのように就職活動を進められるかイメージしてみましょう。

サッカー部

サッカー部所属Sさんのスケジュールを例に就職活動の計画を考えてみます。

こちらのスケジュールでは、4月～7月、9月～11月、1月～2月に主要な大会がまとまっています。
特に、春季・秋季に関してはリーグ戦が予定されているため、体力面、精神面ともに厳しいことが推測されます。
サッカーに打ち込む時期と就職活動を進める時期とで、メリハリを持って臨みましょう。

野球部

野球部所属Bさんのスケジュールを例に就職活動の計画を考えてみます。

こちらのスケジュールでは、2月～6月、8月～11月にリーグ戦やキャンプが予定されています。
大学4年生になってから就職活動を始めようとすると、十分に時間を確保できず焦ってしまう可能性があります。
大学3年生の冬期にインターンシップへ参加するなど、早めに計画を立て就職活動を進めましょう。

陸上競技部

陸上競技部所属Tさんのスケジュールを例に就職活動の計画を考えてみます。

陸上競技部の場合、競技によって目指すべき大会が異なりますが、サッカー部や野球部と比較すると、リーグ戦がない分スケジュールに余裕があるように見えます。
特に、7月～8月に大会が予定されていないことから、本格的に選考を進めることが可能だと考えられます。
陸上競技では日々の積み重ねで記録を更新する側面が強いため、部活動と就職活動を両立できるように計画を立てましょう。

駅伝部

駅伝部所属Mさんのスケジュールを例に就職活動の計画を考えてみます。

駅伝部の場合、多くの学生が目標とする大会が秋季～冬期にまとまっています。
また、駅伝だけでなくマラソン競技大会に出場する場合、年間通して大会に参加することになります。
比較的余裕があると考えられる夏季期間を用いて、自己分析やインターンシップを進める必要がありま。
陸上競技部同様、日々の積み重ねで記録を更新する競技性のため、部活動と就職活動を両立できるように計画を立てましょう。

バスケットボール部

バスケットボール部Bさんのスケジュールを例に就職活動の計画を考えてみます。

こちらのスケジュールから、5月～6月、9月～11月、1月と通年で試合や合宿が行われていることが分かります。
特に9月～10月はリーグ戦の時期になるため、遅くとも4年生の8月には内定獲得しておきたいですよね。
3年生時点から就職活動準備を行い、必ずウィンターインターンにも参加するようにしましょう。

ラクロス部

ラクロス部所属Rさんのスケジュールを例に就職活動の計画を考えてみます。

こちらのスケジュールでは8月～12月にかけてリーグ戦や大会が開かれていることが分かります。
サッカーや野球と同様、リーグ戦期間以外で効率的に就職活動を進められるように、早めに動きましょう。
3年生の1月～2月で参加可能なインターンシップがあれば積極的に参加し、就職活動に慣れることをおすすめします。

アメリカンフットボール部

アメリカンフットボール部所属Aさんのスケジュールを例に就職活動の計画を考えてみます。

こちらのスケジュールから、春季オープン戦、秋季リーグ戦の時期が最も忙しくなると考えられます。
逆に2月～3月にかけては就職活動に割ける時間も多いと考えられるため、スイッチを切り替えて進めましょう。
3年生時からコツコツと就活準備をしておくことで、より良いスタートを切ることができます。

ウエイトリフティング部

ウエイトリフティング部所属Wさんのスケジュールを例に就職活動の計画を考えてみます。

ウエイトリフティングではリーグ戦がないため、陸上競技部と同様、就職活動に割ける時間は比較的多いと考えられます。
12月～2月にかけてはまとまった時間を確保することが可能なため、インターンシップ参加や自己分析の深掘りを行いましょう。
また、この期間に応募する企業をリストアップしておくとエントリーをスムーズに進めることができます。

剣道部

剣道部所属Kさんのスケジュールを例に就職活動の計画を考えてみます。

剣道に関してもリーグ戦がないため、比較的余裕のあるスケジュールを立てられると考えられます。
昇段審査の受験を予定されている方は、こちらのスケジュールに加え、昇段審査の練習も必要となります。
前もっていつまでに就職活動を終わらせたいかを明確にし、計画的に進めるようにしましょう。

いかがでしょうか？
競技によって大会スケジュールが異なるため、まずは自身の競技の年間スケジュールを再確認してください。
万が一、大会日程と就職活動イベントが被っている際には、監督やコーチ、主将などに相談しましょう。
独断で決めて後悔することのないよう、信頼できる人に相談することをおすすめします。

体育会学生が効率的に就職活動を進めるコツ

ここまでは、就職活動のスケジュールに焦点を当てて解説してきました。
体育会学生は大会や合宿参加により、就職活動に集中できる時間が少ないと考えられます。
ここからは、忙しい体育会学生が効率的に就職活動を進めるためのコツを6つ紹介します。

オフの期間を活用する

リーグ戦期間中や大事な大会の前は競技に集中したいですよね。
限られたオフシーズンに遊びたい気持ちも分かりますが、将来への先行投資として就職活動に時間を使うことをおすすめします。
オフの期間は、普段だと参加しづらいインターンシップや合同説明会に参加しやすく、内定獲得へ近づくことができます。
無理のない範囲で積極的に参加するようにしましょう。

スタートダッシュで出遅れない

「部活引退後から就職活動を始めればいいや」と思っている方は要注意です。
引退後から就職活動を始めることで部活動に集中できるメリットはあります。
ただし、
・周りの友だちが就職活動を終わらせていくなかで就職活動をしなければならない
・募集定員に達した企業は採用活動を終了する
といったデメリットもあることから、少しずつ就職活動を進めておくことをおすすめします。

OBOGの繋がりを活用する

OBOGの存在は体育会学生にとって強い味方となります。
志望業界で働いている先輩がいれば、実際の働き方やどのようにアピールすべきかを聞くことができます。
また、リファラル採用と呼ばれる、紹介制度を設けている企業も多くあるため、OBOG経由で選考に進めることも可能です。
自分が被っていない代の場合でもOBOG訪問を受けてくれることもあるので、積極的に連絡するようにしましょう。

インターンシップに参加する

「忙しいからインターンシップに参加できない」と思っている方は、1dayインターンへの参加をおすすめします。
インターンシップに参加することで特別な選考フローを案内される場合があります。
一次選考免除など、就職活動の負担が減ることも多いため、検討企業のインターンシップには日程が許す限りで参加するようにしましょう。

生成AIを活用する

自己PRや志望動機を0から作成するのは時間がかかります。
生成AIを活用することで、自己PRや志望動機の参考文章を作成することができます。
ただし、生成AIで作成した文章には誤った内容が含まれている場合があるため、必ず確認してから使用するようにしましょう。

就職活動に生成AIを活用する方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
気になる方は併せてご覧ください。

体育会特化の就活支援サービスを利用する

就職活動を効率的に進めるために就活エージェントを利用する学生も多いです。
就活エージェントに相談することで、希望条件の企業を紹介してもらえるだけでなく、

• 自己分析の深掘り
• 自己PR、エントリーシート添削
• 面接対策

といったサポートを受けることができます。
体育会学生に特化した就活エージェントでは、

• 体育会経験の活かし方
• 部活スケジュールに合わせた就職活動の進め方
• 体育会系を積極採用している企業

を教えてくれるため、効率的に進めたい方は活用することをおすすめします。

こちらの記事で体育会学生向けの就活サイト・エージェントを紹介しています。
ぜひご覧ください！

まとめ

いかがでしょうか？
体育会学生が効率的に就職活動を進めるためには、

• 全体スケジュールと部活動の予定を把握する
• コツコツと就活準備を進める
• インターンシップに参加する
• 体育会特化のエージェントを活用する

こちらの4つのポイントを意識することが重要となります。
焦って就職して後悔することのないように、納得して就職活動を終わらせましょう。

部活と就活の両立を実現！マイナビアスリートキャリア

マイナビアスリートキャリアでは、体育会学生に特化したアドバイザーが、自己分析もサポート。
部活動経験などを通じて得た、強みやアピールポイントを一緒に考えます。
また、試合期間や教育実習期間を考慮して就活を進めることができます。
就活に出遅れた、と感じる方も大丈夫。
エージェントを活用して、効率よく就活を進めましょう。
※他のエージェントとの併用や自分自身で進めている選考と並行した利用もOKです！

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