【第二新卒向け】志望動機の書き方と注意点を解説！（例文あり）

第二新卒の志望動機

まず、第二新卒の転職でなぜ志望動機が大切になるのかを解説します。
新卒との違いや企業が求めるポイントをおさえることで、第二新卒の志望動機を書きやすくなります。

志望動機とは

志望動機とは、求職者が応募企業に対して「なぜその会社で働きたいのか」を伝える項目です。
採用担当者は志望動機の内容から、「会社や事業への理解度」「求職者の熱量」などを判断しています。
志望している企業と自分の共通点や入社後の活躍・貢献度についても併せてアピールしましょう。

新卒と第二新卒の違い

新卒はその年に学校を新しく卒業する人のことを指します。
一方、第二新卒は就職後1~3年以内に転職を希望する人を指し、社会経験の有無が大きな違いのひとつとなります。
ちなみに、学校卒業後に就職せず留学を経験していたり、無職の場合は既卒という扱いとなり、第二新卒には該当しません。

企業が第二新卒に求めるポイント

第二新卒の場合、高い業務スキルや経験を求めることは多くありません。
企業が第二新卒に求めるポイントは、「ビジネスマナー」と「柔軟性・素直さ」です。
第二新卒はすでに社会人経験があるため、マナーなどが備わっており、より即戦力としての活躍が期待できます。
また、新しいやり方を素直に受け入れられる柔軟性も、第二新卒を採用するメリットの一つです。

志望動機の作り方

ここまでは第二新卒が期待されているポイントを解説しました。
では次に、実際に志望動機を考える流れや、重要となる作り方のポイントを解説します。

自分と企業を知る

志望動機を作るためには、自分自身と企業のことを知ることが必要です。
自身に関連することとしては「強み」や「転職軸」があります。
就職活動と同様に、自己分析をして自分を深掘りをし整理しておくようにしましょう。
ただ、就活時と現在の状況は変わっているため、再度自己分析は進める必要があります。
転職活動における自己分析について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。


また、企業としては、ポジションや仕事内容、給与、福利厚生の他にも、「理念」や「社風」も上げられます。
企業が求めている人材の要素を確認し、入社後のミスマッチを防ぎましょう。

志望動機のポイント5選

ポイント①転職軸は明確に

「転職軸」とは、転職活動を進めるうえで重視する条件のことを指します。
転職を決めた背景や転職の条件を整理することで、志望動機を作る道筋が明瞭になります。
転職軸の作り方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

ポイント②転職理由はポジティブに

もし転職理由がネガティブな場合は、伝え方に注意をするようにしましょう。
転職のきっかけとなった出来事を正しく捉えられているかがポイントとなります。また、次の仕事への期待や想いをポジティブに伝えるようにしましょう。

ポイント③前職の経験をアピール

経験が少ないとはいえ、社会経験や保有資格など、活かせるスキルは積極的にアピールしましょう。
特に同業界への転職の場合、ノウハウをそのまま活かせるケースもあるため、自身のスキルを客観的に分析するようにしましょう。

ポイント④ポテンシャルをアピール

企業は第二新卒に対して、高い業務スキルではなく、入社後の活躍に対して期待をしています。
仕事への積極性や仕事に対するモチベーションなどをアピールし、結果を出すことにコミットする意思を伝えるようにしましょう。

ポイント⑤学生時代の経験をアピール

ビジネススキルに自信がないから何もアピールできないわけではありません。
学生時代の部活動経験などを活かす方法もあります。
スポーツやその他の経験を通じて培ったスキルや考え方が、仕事にどう結び付くかどう活きるのかを考え、伝えることも、強みのひとつに充分なるはずです。

志望動機作成の注意点

続いて、志望動機を作る際に陥りやすいポイントを解説します。
すでに志望動機を作っている方は、自身の志望動機をチェックしてみましょう。

NGポイント①志望動機が曖昧

ふわっとしている抽象的な内容は、理解不足や深掘りの甘さを印象付けることにつながります。
志望動機には具体的な内容を入れることで、会社を選んだ理由への納得感が高まり、熱量の伝わる志望動機となります。

NG例：貴社の理念に共感した
OK例：自身の▲▲▲という経験から、理念の〇〇〇という部分に、共感した

NGポイント②転職理由との一貫性に欠ける

転職をしたい理由と志望動機に一貫性がない場合、企業からは「うちに入っても退職するのではないか」という懸念を持たれる場合があります。
転職理由と志望動機に一貫性を持たせ、早期退職に対する懸念を払拭できるようにしましょう。

一貫性のない例①：
・転職理由は「出張や残業が多く、結婚を機に生活を安定させたい」
・志望動機では「積極的にチャレンジできる風土に共感をした」

一貫性のない例②：
・転職理由は「各自で仕事を進める雰囲気に馴染めなかった」
・志望動機では「個人の裁量が大きく、自由に仕事ができる点が魅力」

NGポイント③ネガティブな表現を多く使っている

志望動機に転職理由を入れる際、ネガティブな退職理由だけを述べると、他責にしていると判断される可能性があります。なるべく、ポジティブな言い回しなども活用するようにしましょう。
また、職場環境や人間関係に言及する場合は、自身が改善のため行ったアクションも併せて伝え、結果として転職に至った旨を伝えるようにしましょう。

例①：社内の人間関係が悪かった
→前職は個々で進めることが多い部署で働いていました。私自身は周囲とコミュニケーションを取りながら仕事を進めることが得意なため、入社後もチームで連携を取りながら成果を挙げたいと思います。

例②：ノルマがきつい
→前職は常に高い目標を掲げ、達成に向けて努力していましたが、お客様ひとりひとりとの時間を割くことができませんでした。貴社では、よりお客様としっかりと向き合い、信頼関係を築いていけるような社員になりたいと思っています。

志望動機の例文

ここまで紹介したポイントと注意点を踏まえて、実際に志望動機を作ってみましょう。
・同業界への転職の場合
・未経験業界への転職の場合
今回は2パターンにて例文を紹介します。

同業界への転職の場合（BtoB営業）
貴社への転職を希望した理由は、これまでに培ったスキルを活かした仕事がしたいと考えたからです。
前職では営業担当として新規顧客の開拓を行っていました。
課された目標数値を達成するためにアクションプランを自身で設定し、3ヵ月連続での目標達成をすることができました。
今回の転職は、新たな手法を取り入れ自分自身のスキルに磨きをかけたいと考えたからです。
前職では、変化をあまり好まず昔ながらの手法を重視する傾向がありました。
AIを活用した営業手法を取り入れることが収益拡大につながると考え、社内提案しましたが理解を得られず却下されました。
私自身、変化に迎合し常にスキルを磨くことが大切であると感じております。
貴社の理念「社会を変革する」は、社会を変えるために自身も変化を続けるという意思表示であると感銘を受けました。
入社後はこれまで培ってきた営業スキルだけでなく、新たな技術への知見を深め、貴社のビジネスに貢献したいと考えています。

未経験業界への転職の場合（飲食から広告）
広告業界を志望した理由は、幅広い方々に価値を届けられることに魅力を感じたからです。
前職では飲食店の副店長として2年間勤務しておりました。
料理を提供した際にお客様からいただく喜びの言葉に嬉しさを感じており、人を喜ばせることがやりがいだと考えております。
広告は、対面のみならず多くの人に商品やサービスを届けることができます。
多くの人が価値を受け取ることができれば、私自身のやりがいだけでなく会社売上も拡大させることができるため、貴社に貢献できると考えております。
現在はマーケティングに関する書籍を購読することで、ビジネスへの理解を深めております。
貴社に入社後も貪欲に知識を習得し、いち早く貢献できるように努めてまいります。

志望動機で困ったらエージェントを利用するのも◎

「志望動機を作るのが難しい」
「相談しながら転職活動を進めたい」
という方は転職エージェントの利用がおすすめです。
エージェントに添削をしてもらうことで、評価される志望動機を作ることができ、スムーズに転職活動を進めることが可能です。
転職エージェントのメリットデメリットに関してはこちらの記事をご覧ください。

まとめ

いかがでしたか？
第二新卒と新卒の違いや、第二新卒が志望動機を考えるうえでのポイントが理解できたと思います。
志望動機は、なぜその会社へ入社したいのかをアピールできるチャンスです。
まずは自己分析をして、自分の考えを整理することから始めましょう。
また、伝え方を工夫し、企業が求める人材として評価されるように、作成を進めましょう。

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