就職・転職ノウハウ

フリーターは中途採用で転職できる?正社員未経験から転職するためのコツを解析

「フリーターから正社員に転職したいけど進め方が分からない」
「フリーターからの転職はハードルが高そう」
などの理由から正社員への転職に悩んでいる人もいると思います。

この記事では、フリーターから中途採用で正社員になるメリットや、転職活動を成功させるためのポイントを解説します。

フリーターは中途採用枠を狙える?

フリーターは中途採用枠を狙える?
厚生労働省の定義によると、フリーターは「15~34歳の若年者(学生及び主婦を除く)のうち、勤め先における呼称がアルバイト又はパートである者(これまでアルバイト・パートを続けてきた者で無業の者を含む。)」を指します。フリーターが転職活動を成功させる方法を紹介する前に、まずはフリーターから正社員を目指すための方法や採用担当者が持つ印象について解説します。

フリーターから正社員を目指す方法

フリーターから正社員採用を目指す方法は大きく3つあります。年齢や働いている環境によって異なるため、自分に当てはまるものはどれか確認してみましょう。

正社員登用制度を活用する
正社員登用制度とは、フリーターとして働いている従業員を正社員雇用に切り替える制度のことです。企業によって基準は異なりますが、一定期間の勤務実績があり職場への貢献度が高い人を対象とすることが多く、面接や実技試験を経て正社員として採用されます。通常の転職活動と異なり、環境の変化が小さく、これまでの業務やスキルを活かすことができる点がメリットであると言えます。そもそも正社員登用制度を設けていない場合もあるため、労働条件や職務規定を確認してみましょう。

新卒枠で就職活動をする
厚生労働省卒業後3年以内・就労経験なし」の既卒者を新卒枠で採用するように呼びかけており、この期間内に正社員として働いたことがなければ新卒枠で選考を受けられる場合があります。後ほど詳しく解説しますが、中途採用枠に比べて新卒枠の方が選考ハードルが低いことも多いため、新卒枠の方が内定獲得しやすいと考えられます。「卒業後3年以内・就労経験なし」の条件に該当する人は新卒枠での就活を検討してみましょう。

中途採用枠で転職活動をする
現在の職場に正社員登用制度がなく、「卒業後3年以内・就労経験なし」に該当しない場合は、中途採用枠にて転職活動を行う必要があります。社会人経験のある人と同じ土俵で選考を行われることになるため、企業から求められるスキルや条件が高くなり、選考ハードルも上がる傾向にあります。この後紹介する転職活動のポイントを理解したうえで十分に対策をするようにしましょう。

フリーターから正社員になるメリット

フリーターから正社員になるメリット
このように、フリーターは中途採用で全く相手にされないわけではなく、企業としても募集対象と見なしていることが分かりました。では、実際にフリーターから正社員になるメリットはどのようなことがあるのでしょうか。ここからは正社員になることのメリットを3つ紹介します。

収入が安定する

正社員になることの最も大きいメリットは「収入面の安定」であると言えます。フリーターで働いている場合、シフトの増減によって毎月の給与が変動してしまうことがあります。正社員の場合、勤務日や勤務時間が一定のため、安定した給与を毎月受け取ることができます。また、賞与(ボーナス)や福利厚生など、フリーターでは受けられなかった待遇を受けられるため、待遇も良くなると考えられます。独立行政法人労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計ー労働統計加工指標集ー」によると、フリーターと正社員の生涯収入には大きな差があり、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によれば、平均月収においても格差があることが分かります。

図1:フリーターと正社員の生涯収入の差

出所|独立行政法人労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計ー労働統計加工指標集ー


図2:フリーターと正社員の平均月収の差

出所|厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況


社会的に信用されやすい

正社員として働くことで、社会的信頼度が高まることも正社員になるメリットであると言えます。自動車や不動産などの大きな買い物をする際にローンを組む人が多いですが、フリーターは収入や雇用の不安定さから思うように契約ができない可能性があります。その点、正社員は収入や雇用の安定性が担保されているため、フリーターと比べて社会的信用度は高くなると言えます。

キャリアアップを目指せる

キャリアプランについてもフリーターと正社員では差が生まれてしまいます。フリーターに比べて正社員は仕事の成果や売上に対する責任が重い一方で、裁量権が大きく、マネジメントの立場になるといったステップアップも期待できます。
「毎日同じ仕事の繰り返しで嫌になる」
「もっとやりがいのある仕事をしたい」
などの悩みを抱えている人は正社員になることを選択肢に入れるとキャリアビジョンが拓けるかもしれません。

フリーターが転職活動を成功させるコツ

フリーターが転職活動を成功させるコツ
いかがでしょうか?正社員として働くことのメリットを見て、正社員になる意欲が高まった人も多いと思います。ここからは、フリーターが転職活動を成功させるためのコツを3つ紹介します。

これまで培った経験・スキルを棚卸しする

たとえ非正規雇用であったとしても働いたことで身に付いたスキル経験は少なからずあるはずです。
まずは、

  • これまでどのような仕事をしたか(業種・職種・役割・期間)
  • 身に付いた能力やスキルはあるか
  • どのような仕事に今の能力やスキルは活かせるか

を整理しましょう。Will-Can-Mustのフレームワークを用いると「できること」と「やりたいこと」を視覚的にまとめることができるため、積極的に活用してみましょう。
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Will-Can-Mustとは、キャリアデザインを考える際に活用されるフレームワークそれぞれが重なる部分が仕事に対するやりがいとなり、重なる面積が大きいほど仕事への満足度が高くなるという考え方。
Will(やりたいこと):仕事のやりがい、モチベーションに繋がること
Can(できること):今持っているスキル
Must(やるべきこと):業務上与えられている役割、行動

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また、転職活動の軸をはっきりさせておくとミスマッチを防ぐことができます。転職活動の軸は自己分析や他己分析を行うことで深掘りすることで作ることができるため、過去の経験を振り返り自己理解を深めましょう。
こちらの記事で転職活動の軸の作り方を詳しく解説しているので併せてご覧ください。
転職活動の軸って?考え方や決め方のコツから面接時の答え方まで解説!

未経験OKの求人に応募する

求人のなかには資格経験を必須としているものもあります。逆に資格や経験を必要としていない「未経験OK」の求人は入社への熱意や人柄を重視しているポテンシャル採用であることが多く、応募のハードルが低いと考えられます。興味のある業界・職種のなかに未経験OKで募集している会社があれば、積極的に選考を受けてみることをおすすめします。

第二新卒・社会人未経験に特化した転職エージェントを活用する

企業と求職者のマッチングをサポートしてくれる転職エージェントを活用することも、転職活動を成功させるためのポイントです。転職エージェントのなかには第二新卒や社会人未経験の転職サポートに特化したサービスもあり、特化型の転職エージェントを活用することで効率的に転職活動を進めることができます。他にもスポーツ経験者特化の転職エージェントや飲食業界特化の転職エージェントもあるため、自分に合った転職エージェントを活用するようにしましょう。

こちらの記事で第二新卒向けの転職エージェントについて紹介しているので併せてご覧ください。
第二新卒で転職したい人必見!転職サイトの選び方とおすすめサービスを紹介します

まとめ

今回は、フリーターから正社員に中途採用で転職したい人のために、転職活動を成功させるためのコツを解説しました。フリーターを正社員として採用したいと考えている会社は多く、十分に対策を行うことで正社員採用も可能であると考えられます。まずはどのような仕事をしたいかを明確にしたうえで求人探しを行い、転職エージェントなどの転職支援サービスを活用し、効率良く転職活動を進めるようにしましょう。

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